#25 やいまん

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セガのゲームを作る、あんな人、こんな人。

どんな人が、どんなことを考えて、セガのゲームは生まれるのか?

それぞれのクリエイターが持つ “こだわり” や “発想”、開発中に起きるエピソードなど、普段はなかなか聞けないことを、直接会って聞いてみよう! というこのコーナー。

今回は、テレビアニメも大好評の 「鉄腕アトム」(手塚治虫原作) を題材に、アクションゲームには定評のある (株)トレジャー が開発し、キャラクターゲームの枠に収まらない2Dアクションゲームに仕上がった 『ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密』(GBA) のメインプログラマー、やいまん氏(トレジャー) にお話しを伺いました。


やいまん


(株)トレジャー 開発3部部長
『ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密』 メインプログラマー

1965年生まれ A型

■主な経歴

某大手メーカーを経て、トレジャー設立時より立ち上げメンバーとして、MD 『ガンスターヒーローズ』、MD 『幽遊白書 魔強統一戦』、SS 『ガーディアンヒーローズ』、SS 『シルエットミラージュ』、N64/DC 『爆裂無敵バンガイオー』、GBA 『はじめの一歩』 など、数多くの2Dアクションタイトルの開発に携わる。



※ご本人の希望により、写真掲載なし

システムプログラマーを続けることに危機感を感じて

―― 少年時代はどんなゲームで遊んでいましたか?

やいまん■ゲームはインベーダーやらブロック崩しの頃からやっていました。その頃はまだゲームセンターとか無くて、ボーリング場の一階にあるゲームコーナーで遊んでいましたね。

高校時代には、ナムコの 『ディグダグ』 にはまって、寝ても覚めても攻略のことばかり考えてました。その挙げ句、ゲームセンターでは 「ディグダグのお兄ちゃん」 という恥ずかしい呼ばれ方をされてましたねぇ。
その頃のゲームは、極めれば100円でずっと遊び続けられるのがよかったです。ゲームセンターにとっては迷惑でしょうけど。

―― プログラムはいつ頃から覚え始めたんですか?

やいまん■浪人中にカシオの PB-100 というポケコンを買って、これでベーシックを覚えたんですが、すぐに限界を感じてシャープの PC-1450 シリーズに乗り換えたんです。
 当時、『THE・BASIC』 という誌名と内容が一致してないパソコン雑誌があったんですが、そこに PC-1450 のマシン語の解析(ニーモニック)が掲載されていて、それを読んでマシン語を覚えました。何を作ったと言う訳でもないんですが、マシン語の圧倒的なスピードは魅力でした。


 ちなみにその後は PC-1500 → X1turbo → X68000 と立派なシャープ信者に成長していきました(笑)。

―― やいまんさんは、(*)トレジャー ではどんなゲームをつくってきたんですか?

やいまん■トレジャー設立時から 「ガンスター」 「幽遊」 「ガーディアン」 「シルミラ」 と、主にシステムプログラマーをやってました。

システムプログラマーは、良く言えば縁の下の力持ち的存在ですが、ゲームの美味しい所をやってない割にはプログラムの総責任者で、アップ後にバグが出たら一人夜中に呼び出される損な役回りです。

で、システムプログラマーをずっとやらされることに危機感を感じて、社長に 「一年間好きに作らせてくれ!」 と直談判してできたのが 『爆裂無敵バンガイオー』 です。
 「バンガイオー」 は、X1で死ぬほど遊んだ 『●●ー●●●●』 のリメイクとしてスタートしたのですが、アニメのイデオン、マクロス、レイズナーなどの要素をごった煮にしていく内に、原作の緻密さが無くなって、はったり120%くらいのゲームになっていきました。

ちょうど業界が冷え込む直前くらいだったので、社長も好きに作らせてくれたのだと思います。

で、その後システムプログラマーがら脱却して、GBA 『タイニートゥーンアドベンチャー(※国内未発売)』、GBA 『はじめの一歩』 とゲーム部分も作るようになりました。といってもプログラマーひとりなので、システムも作ってますが(笑)。

*) 株式会社トレジャー

1992年設立以降、奇抜なアイディアと練られたシステムでマニアをうならせるゲームを世に送り出し、“職人集団トレジャー” の異名を持つ開発会社。



MD 『ガンスターヒーローズ』(1993年)



N64 『爆裂無敵バンガイオー』
(C)TREASURE/ESP 1999

親しみやすいオーソドックスなゲームシステムに、アトムの様々なアクションが融合し、さらに 「心を持ったロボット」 アトムならではの奥深さも。ゲーム中に登場する手塚治虫キャラクターと出会い、会話することによってアトムの心はどんどん成長。ゲーム内の隠された謎を解明しつつ、「アトムの七つの威力」 を次々開花させて 「地球最大の冒険」 に挑め!








『ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密』 公式サイトでは、ゲーム概要、ムービー配信、登場手塚キャラクタ紹介などを公開中! さらにシークレットページではこのゲームが生まれるまでの秘密が明らかに ! ?

製品情報ページ

―― 今回の 「アトム」 のコンセプトは何ですか?

やいまん■プレイヤーの操作ですね。ゲーム毎にそのキャラクターに合った操作を設計して、決してありきたりのものにはしていないつもりです。

今回の場合、プレイヤーはアトムひとりでキャラチェンジとか無いですし、技も原作がある以上、突飛なものは入れられない。操作のバリエーションが増やしにくかったんです。
 そこで今回は、ダッシュ中無敵で敵をすり抜けるなど移動性能を強化して、プレイヤーに自由度を与えることにしました。

元々原作のアトムも小兵で、プルートゥなどのデカぶつにスピードで対抗する感じだったので悪くない方向性だと思っています。
 アトムのダッシュは得点システムの肝でもあるので、ぜひ使いこなしてみてください。



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